ネタ語りとかどうでもいいこととかつぶやくとこ
No.662
2023/12/6(Wed) 23:36 edit_note
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神先生を寝かせて電気を消して、自分もソファに寝転がるが眠れない3ッキ
頭ではわかってる これはただの不摂生と不養生が祟った風邪で、異常な高熱が出るわけでも、ぜいぜいと肺から変な音が出るわけでもない 明日にでもなればまだ若干鼻にかかった声で「あーよく寝たー」とか言いながら、無精髭の伸び切っただらしない顔で起きてくるに違いないのだ
でも、俺はこの不安の止め方を知らない
アシ用毛布を頭まで被っても眠れない 胃の底にずっと冷たい塊があって、全身を強張らせている
ふと横を見ると、暗闇に慣れた目がテレビの下の宇勇のビデオに留まった 「宇勇は万病に効く」と言っていた神先生の言葉を思い出す 別に信じていたわけではなかったが、どうせ眠れないしとデッキにビデオを入れ、音量を最小まで絞って再生した ぼんやり見ていると、いつの間にかソファの後ろに毛布を体に巻き付けた神先生が立っていた
「なんで起きてんだよ、寝てろよ」
「宇勇見てない夜を知らない」
「踊るな」
座らないのか、って言ったら伝染すかもだから…て言ったので今更だろって隣に座らせた
乾いた鼻声で、このシーンはこうだこの台詞が好きだとかもぞもぞ喋る神先生 3ッキは黙って聞いていた 1話終わったらベッドに戻した 寝かせるとき僅かに、ぎゅっと抱きしめるように腕に力を込めたら、神先生が喉の奥で笑って抱きしめ返してくれた
ソファに横になって目を閉じると、いつの間にか胃の底の冷たい塊は溶けていて、今度こそ3ッキは眠れたのだった
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